台湾で無給休暇が拡大していく風潮の中でどう生きて行こうか。
多くの国でもそうであるように、台湾でも同じくコロナウイルスの影響で観光、ホテルなどの業界が影響を受けている。
他にも工場などでは材料調達が出来ずに営業を停止しているとも聞くし、徐々にではあるがその他の企業に余波を広げてきている。
幸い台湾では政府の厳しい対策により感染者数が抑えられているので、イタリアのように薬局、スーパー以外は閉鎖などの処置は取られていないが、それも今後はどうなるかはまだわからない状況である。
そんな状況下で同僚からホテルで働く兄弟が無給休暇になったとの話を聞いた。
台湾では企業がやむを得ない場合の対策として無給休暇というものがあるらしい。
無給といっても一か月あたり最低賃金23800元(約8万4千円)は会社側が労働者に支払わなくてはならない事という事で、完全に1人の社員を休ませるという企業は多く無いと思われる。
大多数の企業は各社員の出勤日数を削るなどで、最低賃金である23800元を超える給与に調整しているようだ。
例えば1カ月4万元の給与を貰っている社員が3人いるとする。彼ら3人ともの出勤日数を2/3に削れば1人給与は2万7千元程度となり会社の支払い合計は8万1千元である。
1人を1カ月完全に休ませると、2人は4万元をそのままの給与で合計8万元、無給休暇で休んでいる社員に23800元を支払うと合計で103800元となるからである。
この単純な計算を見ればわかるが会社は絶対に必要な社員以外は社員の能力に関係無く、ほぼ平等に無給休暇を与える事が考えらる。
ましてや給与が高い人の方が休む日数も増えるだろう。
自分の会社がそうならないとは限らない。
台湾は安全と言う人も多いが、世界が止まれば台湾も止まる。
闇に包まれつつある世界の中でネガティブな思考になりがちな私の横で、無給休暇になったら映画も見れるし、一緒に居られる時間も増えるねとポジティブな考えの嫁がいるおかげで今日も笑っていられる。