【台中生活】Taichung Life

台湾の台中での日常生活のあれこれを書いてます。

それでも私が台湾に住む理由

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「いつ日本に帰って来るの?」

 

と家族や友人に言われる事がある。

 

確かに日本で30年以上暮らしていた私にとっては日本の生活の方が慣れ親しんでいるし、仕事に関しても給与ベースは日本の方が圧倒的に高い。言葉の面では未だに苦労させられるし、将来を考えると不安になる事もある。

台湾人嫁からは日本でも、台湾でも、中国でも私が行く所であればどこでも大丈夫と言われている。

 

それでも私が台湾で暮らしている理由は何なのだろうか?

 

小籠包美味しいとか、夜市は楽しいとか、タピオカミルクティー安くて良いよねとか、九份は趣あるよねとかそういった事も少しもあるかもしれないが私からしたらそれは台湾を選ぶ理由ではない。

 

 

私が台湾に来た理由は、頑張り過ぎてしまい自分がパンク寸前だった事からだった。

 

 

自分で言うのも何だが、日本での私は空気が読める方であったと思う。

以前の会社の部下から「いい加減」という言葉を貰った事がある。

「そんな事ないでしょ?」

という自分の反論に部下は笑いながら

『いい加減』では無くて『良い加減』なんで凄く働きやすいんですよ。」

といってくれたのは印象的だった。

 

こういう性格だったせいか必要以上に気を遣ってしまうのが自分の良い所でもあり悪い所でもあったのだろう。自己犠牲大好きなお人好しな母親を見て育ったせいなのか、自分を1番に考えられない自分がどこかにいたのかもしれない。

人の為、会社の為に頑張るのが美徳という概念が自分の潜在意識に無意識に刷り込まれていっていたのだろう。

  

そんな私にとって、台湾で生活をするようになってからは新鮮な事ばかりだった。

 

カラオケ中に私が歌っているのにスマホゲームで盛り上がる台湾人。最初は失礼な人だなと思ってしまったが、その後は私と一緒に歌って盛り上がったりと基本的に自由なのだ、彼らに悪気はなかった。

仕事を始めても入社してきた人が当日の昼には辞めますと言ったりと破天荒な台湾人に驚かされた。

服装や髪型に関しても、流行りや他人の目を気にする事無く自分の好きな物を着ている。50歳近いおば様がホットパンツとTシャツなんてのもよく目にする。正直あまり見たくはないのだけど。。。

 

それが良いとか悪いとかでは無い。

モラルやマナーが無いとか責任感が無いとか常識が無いとか思う人もいるかもしれない、ただ社会や周りに気を使い過ぎて自分という存在が薄まりがちな日本より、自分が生きたいように生きるという台湾人の方が人間らしいと感じた。

 

 

怒りたい時に怒る。泣きたい時に泣く。笑いたい時に笑う。話したい時に話す。

 

そんな台湾にいると何かわからないけど気が楽になった。

 

これでもいいんだと思えるようになった。

 

意識高く生きるという風潮からは逆行しているかもしれないけど、今の自分にはこういった環境が合っているのかな。

 

いつまで台湾にいるかはまだ決めていないけど、今はこの場所で自分らしく生きていこうと思う。

 

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