【台中生活】Taichung Life

台湾の台中での日常生活のあれこれを書いてます。

台湾で古くから信じられる【鬼月】とは?【鬼月】の間にやってはいけない禁忌(タブー)を解説していきます。

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台湾では年配の方の多くが旧暦(農民歴)を気にかけて生活をを行っています。旧暦の決まった日にちに必ずお参りに行ったり、お供え物をしたりと古くから残る文化は未だに残っています。

そんな旧暦の中で『鬼月』という月が一年に一回おとずれます。

『鬼月』は旧暦の7月1日から30日間とされ、2019年は新暦の8月1『鬼月』が始まる事となります。これは毎年変わるので、旧暦をチェックしておかないとわからないですね。

又、『鬼月』には禁忌(タブー)と呼ばれるその期間には行ってはいけない、出来る限り行うべきではないとされる事が多数あります。

海外旅行に行った際は現地の風習や仕来りを出来る限り受け入れるのがマナーだと思うので、なるべくやらない方がいいですよね。

そんな訳で今回は鬼月についてと鬼月のタブーについて書いていこうと思います。

 

 

鬼月の由来

旧暦の7月1日から30日までの間は『鬼門』と呼ばれる現世とあの世の扉が開かれ、先祖の霊、無縁の霊、餓鬼などが戻って来る事からそう呼ばれています。

 

その期間中には『普渡』言われる儀式が行われ、人間界にやってきた霊魂に対して畏敬の念を抱き、人々の感情を通わせる役割も果たしているとの事です。そこには全ての生命を大切にし尊重するという意味も含まれていると言われています。

 

鬼月の禁忌(タブー)

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1.他人の名前をフルネームで呼ぶ、名前の付いた服を着る

鬼(幽霊)に名前を知られると魂を奪いに来られるといった言い伝えがある事からタブーとされています。

日本人はあまりフルネームを呼ぶ事は無いですが、子連れの方で子供に名前のタグの付いた服なども着せる事も危険とされています。

仮に名前を呼ばれてしまった時などは、決して返事はせずに、振り返る事もしてはいけないとの事です。

この際思い切って、ダーリンやハニーなどと呼んでみてはどうでしょう?

 

2.肩を叩く

靈學の観点から見ると人の体と頭と両肩に3つの火が灯っているそうです。肩を叩く事によってこの火が消えてしまい、鬼(幽霊)が肩に乗ってしまうという考えからタブーとされています。

日本人が何気なく行ってしまいそうなこの行動ですが、中華系では失礼とされる事も多いので注意した方が良い行動の一つです。

肩を叩かずに二の腕をつまんだりしましょう。他には台湾では日本風のつっこみはやめておいた方がいいですね。

 

3.口笛を吹く

鬼(幽霊)への敬意を払う為との事でタブーとされています。

台湾では鬼月でなくても暗くなったら口笛を吹いてはいけないとの言い伝えが多く、理由としては鬼が寄って来るからと言われるています。

酔っ払って気持ちよくなっても口笛はご法度です!

台湾では口笛ではなくカラオケに行ってシャウトしましょう!

 

4.危険な場所や暗くなってからの水遊び

水鬼と呼ばれる水に潜む幽霊に何かをされて危険との考えからタブーとされます。川辺や海などの危険な場所での遊泳、暗くなってからの遊泳は控えるべきとの事です。

暗くなるまで泳いで、暗くなったらバーベキューなどで楽しむのがいいですね。

ナイトプールなんてパリピ的な事は台湾では期待してはいけません。

 

5.風鈴を取り付ける

風鈴は鬼(幽霊)を引き寄せるとされている事から、枕元などに風鈴をかけていると寝ている時に鬼が来て憑りつかれる可能性があるという事からタブーとなっています。

風鈴なので窓際に置く事が多いと思うのですが、家の中に何個も風鈴を取り付けないほうがいいとの事です。

 

7.壁に寄りかかる

壁や壁の上は鬼(幽霊)が一番好む場所という考えからタブーとされています。休む際も壁ではなくベンチやイスに座りましょう。

台湾の壁は基本的に汚くて、洋服が汚れるので寄りかからない方がいいですよ。

 

8.夜に服を干しっぱなし

暗くなっても服を取り込まない、一日中部屋に服を干しっぱなしというのは鬼(幽霊)が服を借りに来るという事でタブーとされています。

湿気の高い台湾ですが、なるべく部屋干しを控えてコンランドリー行くようにしましょう。

めちゃくちゃ派手な下着を干しておけば鬼も逃げるかもしれませんね。

 

9.夜に写真を撮る

夜に写真を撮ると鬼(幽霊)が一緒に写真に映りに来ると言われているのでタブーとされています。

特に野外の暗い場所での写真は出来るだけ控えましょう。

 

台湾に来て夜市で写真を撮れないのは厳しいので、明るい所で撮れば大丈夫かと。

 

まとめ

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地域などによって変わってくるのだと思いますが、他にもタブーは色々と耳にします。

例えば、結婚はしない、引っ越しはしない、会社の設立もしない、お金や紅包は拾わない、髪を振り乱さないなどなど。

若者はこういった事を信じない人も増えてきていますが、日本人も台湾旅行に行った際はこういった文化を重んじる事も大事です。

海外へ行って楽しい気分もわかりますが、何も気にせず口笛を吹いていたら台湾人の多くの方は不快に思うでしょう。

旅行は食べ物や景色だけではありません。ある程度の文化を知り、それを重んじる事で新しい台湾が見えてくるでしょう。

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