台湾人(中華系)に送ってはいけないお土産とその理由
その際に必ずと言っていいほどもっていく【おみやげ】ですが、中華圏では不吉とされていて喜ばれない物って結構あります。
わざわざ買って行ったのに相手に喜ばれないばかりか、嫌な顔をされたらそれは気まずいですよね。
個人的にも母を始めて嫁の実家に連れて行った際に、この事を伝え忘れて案の定タオルや形状記憶の鶴の形のハンカチを送って気まずい思いをした事があります。
そんな筆者が台湾人に送ってはいけない【おみやげ】をまとめてみたので紹介していきます。
1.ハンカチ・タオル
台湾ではお葬式の香典返しにハンカチやタオルが用いられることがあります。
その事からハンカチやタオルは、涙を拭いたりする物でもあるため、「別れ」を連想してしまうことから、ハンカチ・タオルをプレゼントやお土産として贈ることはNGとなります。
特に白い色の物は中華圏で嫌がられる傾向が強く、遺体の顔に白い布をかける事や、葬式の際は白が多く用いられる事が理由に挙げられます。
2.時計
時計を送るというのは中国語で送鍾『ソンジョン』という発音で『送終』と同音の言葉となります。
『送終』は中国語で死に目といった意味があり、とても不吉な言葉となります。その事から送った相手の死を待つなどの意味に取られる事もあり、腕時計を始め、時計類を送る事はNGとされています。
3.はさみ・爪切り・包丁
中国の伝統的な概念では『はさみ』『爪切り』『包丁』など刃物がの関わる物はお互いの関係を切り離すという考え方があります。
『一刀兩斷』などお互いの関係を切ってしまうような不吉な言葉を思い浮かべてしまうので刃物や切るという行為を行う物を送るのはNGです。
4.靴・サンダル
靴は中国語で『鞋子』(シエズ)と言い『邪』(シエ)と同音となります。ですので靴を送る事で邪気を一緒に送ってしまい、友情や連絡が途絶えると考えられる事があるようです。
もう一つの理由としては、靴を送るという事は他の人と歩いて行ってしまうなど自分の元から離れるという事を連想される事がある事から靴やサンダルを送る事はNGとされています。
5.傘・うちわ・せんす
『傘』の中国語読みは『サン』と言い『うちわ』や『せんす』は『扇子』と書き『サンズ』と言い、同音語の『散』(サン)を連想させます。『散』の言葉の意味として『別れ』『離散』などがあり、相手との関係が終わる事を連想させてしまう可能性があるのでNGとされています。
6.ロウソク・キャンドル
ロウソクはお葬式の時に使う物として、不吉というイメージを持っている方が多いです。
ですので、アロマキャンドルなどの物でも人によってとらえ方は違うので送るのはNGとなっています。
7.鏡
中華圏の人の言い伝えによると『鏡』は中国語で『招鬼』、幽霊やお化けをおびき寄せる不吉な物とされています。
他には昔の鏡はもろく、壊れやすかった為、人間関係も同じように壊れやすくなると考えられたという言い伝えもある為にNGとなります。
8.どうしても送りたい場合の対策
台湾人の間でも上記の物に挙げた物を友人に譲るという事はあります。
しかし、その際は上記の物を受け取った人から10元などの小銭を受け取り、買ったという事にしています。
貰ったから買ったという事にして、上記の不吉であると言われている事を回避しているわけです。
9.全ての台湾人にあてはまるのか?
自分の経験上、年齢が高い人ほどこれらの迷信を信じる傾向にあります。
若い人であれば気にしないという人もいるでしょうが、年配の方に上記の物を送ってしまった場合、本当に嫌な顔をされる事もあるので注意が必要です。
10.結局何を持って行くのが良いのか
個人的な経験ではお菓子が一番無難で喜ばれます。ただ、台湾人の多くが甘さに敏感であり、日本のお菓子は甘すぎると言われる事もあります。
ですので、甘くないお菓子『おせんべい』『梅系のお菓子』『柿ピー』などが万人に受けますね。
他には『お茶』『抹茶』『日本酒』なども喜ばれる事が多いです。ただ、台湾の女性の多くはお酒を飲まないのでその辺は事前にチェックしておきましょう。
日本好きな方には日本の限定品が良いですかね。キティーちゃんとかスタバの地域限定品とかも喜ばれます。
まずは最低限送ってはいけない物を理解した上で、おみやげを選ぶのが最良の方法なので、参考にしてください。
他には肉系、フルーツなどそもそも法律で禁止されているものは持って行けないので合わせて読んでおく事をおすすめします。