【台中生活】Taichung Life

台湾の台中での日常生活のあれこれを書いてます。

【台中火鍋】台湾で鍋といったらここ!『鼎王麻辣鍋』についてのレビューと鼎王の歴史を語っていく。

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台湾で火鍋といったらまず名前が挙がるでしょう『鼎王麻辣鍋』。麻辣の香りと辛さが食欲をそそる通称『鼎王』ですが台湾では高級な部類のお鍋屋さんになります。

その台湾で人気を集め続ける『鼎王』について話していこうと思います。

 

 

◆『鼎王麻辣鍋』の歴史

鼎王は1991年に台中の忠孝夜市にオープンし、その頃はいくつかの折り畳みテーブルを並べたような小さなお店でした。ある程度儲けはあったものの店主は幼い頃にお金にとても苦労した経験からこのままではいけないと危機感を強くもっていたそうです。

そして、この夜市にお店を出すまでに、彼は定期的に毎月2100元(約7千円)を貯金し続け、軍隊退役後にレストランでの修行を経て約30万元(約100万円)のお金で夜市にお店をオープンさせることに。

1997年のある日、彼は『10人中3人が辛い物を食べる』というレポートを読み、夜市では無く路面に大きなお店を作る事を決意しました。金額にして約800万(約2800万)の大きな決断でありこの時期の台湾では本当に大きな金額だったのでしょう。

又、高級な外観だけでなく、彼は今まで夜市のお店で使っていた自慢の鍋のスープの改良に取り組み始めます。10種類を超える野菜に茶葉を加えたダシに30種類を超える漢方から作ったスープを組み合わせ『新生鼎王』オリジナルのスープが生まれました。

この高級志向な外観と彼の研究に研究を重ねたスープが人気を呼び、2年に1店舗のペースでお店を増やしていく事となります。

そして2010年には6店舗で年間7億元の売り上げを記録し、各店舗の毎月の売り上げ平均は約1300萬元という大人気店へと成長していったのです。

この夜市の小さなお店からの彼の成り上がりは鼎王伝説とも言われて、知らない台湾人はいないとか。

 

◆人気の秘訣

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まずは高級感と清潔感のある内装はこの頃の台湾ではまだ多くは無かったのではないでしょうか?他にはスタッフの教育もしっかりしており、スタッフがスープを足した後に深々とお辞儀をするのは現在の台湾でもほとんど目にする事は無い光景で、気持ち良く食事が出来る要因の一つでしょう。

 

更には基本的な具材が食べ放題というのが挙げられます。『鼎王』には2種類のダシがあり麻辣と酸菜白肉というのがあります。

麻辣鍋で言えば鴨血(鴨の血を固めた物)と豆腐、酸菜白肉鍋だと白菜が食べ放題であり台湾人の心を掴んだ理由の一つではないでしょうか。

 

他には鼎王では橙橘茶というお茶が出されるのですが、このお茶も香りが良く美味しいですね。ちょっとした事ですがこういった所にまで高級感とお得感を演出してくれるのもオーナーのセンスを感じます。

 

もう一点挙げるとしたら打包(持ち帰り)でしょう。食事後に残った鍋の持ち帰りが出来るのですが、ここでもスープや基本的な具材をたっぷりと足してから渡してくれます。

一食の価格だと高いと感じてしまいますが、持ち帰って数食分になると考えればお得と思えてしまうのも上手な戦略であり人気の秘訣だと思いましたね。

 

◆値段はどの位?

注文する量によって変わるので一概にこれ位とはいえませんが1人約1000元程度(約3500円)かかると思います。

ただこれは日本人観光客と行った時にかかる料金なので、節約好きな台湾人同士で行くともう少し安い事が多いですね。先日7人で行った際には4500元位だったので1人600元程でした。ただ女性が多くあんまり注文はしなかったので参考までに。

基本的に一つのダシであれば1人120元、オシドリ鍋であれば1人150元がかかりますのでそこから好きな物の注文となるのでこれは覚えておくといいですね。

 

◆食事した感想

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左が麻辣鍋で右が酸菜白肉鍋のオシドリ鍋タイプです。

 

麻辣鍋には茶色いチョコプリンみたな鴨血と豆腐が最初から入っていてこれは無料で継ぎ足してくれます。

 

 

鴨血は豚血と比べて臭みが少なく食べやすいので、食べてみると意外とイケると言う方が多いと思いますね。ネーミングはちょっと怖いですけどね。

 

辛さも選べるので今回は小辣(ちょい辛)でしたが、辛いの苦手な自分も食べれる位でしたのでそこまでは辛くないですね。辛いの好きな方は中辣以上で頼むといいかもです。

 

 麻辣系は個人的にホルモン系が合うと思うのでハチノスやホルモンを注文しました。スタッフが直接鍋に入れてくれたので写真は無いのですが、味が染みた麻辣ホルモンは絶品ですね。

 

酸菜白肉鍋は酸味の効いた細かく切られた白菜が沢山入っています。切られた白菜も無料で追加してくれるので切られていない大きな白菜は注文はしなくていいですよ。

白菜と豚肉のコラボは最強なので豚肉を注文するのがおススメですよ!

 

他には白いご飯は食べ放題なので、自分でよそってくる感じになります。つけダレもあるので自分好みに作れますよ!

 

写真が少ないですが、ちょっとだけメニューを紹介していきます。

 

牛肉はこんな感じで柔らかくて美味しかったですね。

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豚も白菜と合うので必須で注文です!

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誰かが頼んだイカ。麻辣に入れてました。

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食事後は台湾人は打包(持ち帰り)する人が多いですね。今回は他の5人は要らないとの事で自分達が持ち帰る事に。

持ち帰りはスタッフがスープや基本具材を追加してくれるのでかなり重かったです。

1週間かかってようやく食べ切りましたけど、持ち帰りの方が味が染みていて美味しかったですね。

台湾に住んでいる人の特権でしょうか、でも1週間近く家の中がずっと麻辣臭でしたけど。。。

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今回行った感想としては値段は若干高いものの満足度も高いですね、料理の提供スピードやスタッフの接客、環境も高いレベルだと感じました。

日本人の友人が来た際やちょっとした食事会の時に利用したくなる気持ちもわかりますね。

台湾での貴重な食事で失敗したくないという方にはおススメなので是非とも行ってみて下さい!

 

 

◆鼎王で食事をする際の注意点

 

予約は必要

予約は必須なので事前にネットで予約するのが便利ですね。

下のサイトの線上訂位(ネット予約)から予約可能です。

又、予約時間した時間に10分以上遅れて到着するとキャンセル扱いされてしまうので注意しましょう。

www.tripodking.com.tw

 

食事時間は90分

お店の決まりで90分間の食事時間なので割と時間は短いと感じるかもしれません。

※混雑している時間でなければ多少長いは出来ると思います。

 

鴨血が苦手な方

スタッフがスープや基本具材を足しに回って来てくれるので、苦手な物は要らないと言えば大丈夫です。豆腐だけとかスープだけと言えばそれだけを足してくれるので鴨血が苦手な方はそう伝えましょう。

 

 

◆系列店もおススメ

鼎王の系列店に『無老鍋』というお店がありこちらも大人気店です。こちらは麻辣の他に豚骨と鳥をベースにした「麵包豆腐白湯鍋」というスープが楽しめますね。

このお店凄い所は台中の公益路というレストラン激戦区にて鼎王のすぐ近くに同じ鍋屋で出店をして成功を収めた事が話題になりました。価格帯もほぼ同じで麻辣というのも同じでどちらも繁盛しているというのは感心させられますね。

個人的には『無老鍋』の「麵包豆腐白湯鍋」が一番好きですね~

www.wulao.com.tw

 

 

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