台湾に5年住んで味覚は変わった?変わらない?
「そういえば味覚変わったな~」
台湾暮らしも5年も経った今日この頃、食事中にふと思った。
基本的にお米や肉や甘い物が好きというのは変わってないのだけど、台湾の一部の食べ物に対してあった嫌悪感が無くなり、いつからか美味しいじゃんと思う様になっている自分がいた。
これ「お湯ですか?」と思うような塩分濃度激薄のスープや、アリも寄ってこないんじゃないかと思うくらいの甘さ控えめの台湾スイーツに対しても美味しいと感じるようになり、人間って環境に適応していくものだなとしみじみと感じたので、どのような味覚変化が起きたのか書いていこうと思う。
味覚が変わったと思う物
臭豆腐(チョウドウフ)
臭豆腐は豆腐を変な液体につけて発酵させたものだと思っているのが詳しいことは知らん。名前の通り臭い食べ物だという事は知っている。
オブラートに包まないで説明すると田舎の公衆便所みたいな臭いである(失礼ですみません)
又、臭豆腐は大まかに2種類あり、麻辣臭豆腐という煮込むタイプの匂いは特に強く、原付きで店の横を通り過ぎる数秒でも「くさっっ!」って言ってしまうくらいの臭いである。
揚げてある方は台湾キムチと一緒に食べる事が多く、臭いはそこまでキツくはないので挑戦したい方まずはこちらから試してみるのが良いと思う。
臭豆腐を初めて食べた時は口の中が便器となり何が美味しいのかわからなかったが、嫁や台湾友人に連れられて食べていくうちに「この店の旨いじゃん!キムチと一緒に食べると合うね」といったくらい慣れてる自分がいた。
嫁のおならの匂いは何度嗅いでも慣れないが、食べ物の臭いは慣れるんだなと感じさせてくれた一品。
鴨血(ヤーシエ)
鴨血はご想像の通り鴨の血を固めたもので、名前のインパクトが強くて嫌悪していた。
普通の日本人は名前に血とかついてたら注文しないだろう。血のように赤くてドロドロしていそうなイメージかもしれないが、実際の見た目はチョコプリンみたいな可愛いやつであった。
似たような事で、台湾来た当初「蛋(卵)」の漢字が「蚤(のみ)」に似ている為にヤバいやつが入っていると勘違いして長い間注文しなかった時期があった。
漢字やメニューの名前で日本人が注文したくなくなる系の料理だが、今では率先して注文するメニューへと昇格している。
ただ台湾人はメニューとか商品名に対する名前のセンスが無いと思う。というか感性が違うから仕方が無いのだろうけど。
自分の好きな台湾料理にニラとひき肉を炒めたやつがあるのだけどその名前はなんと「蒼蠅頭(ハエの頭)」。。。
見た目から取ったのだろうけど、台湾人ってこの名前で食欲湧くの?
滷味(ルーウェイ)
滷味の「滷」は煮込むという意味で、滷味とは醤油ベースで煮込んだ料理の事。滷肉飯(ルーローハン)は豚肉を煮込んでご飯の上に載せた物なのでこれをイメージしてもらうとわかりやすい。
滷味には野菜や麺やお肉をその場でさっと煮てくれたり、じっくりと茶色くなるまで煮込んだものを並べて売っていたりする屋台がある。
これに対しての苦手意識は衛生面であり、暑い台湾で長時間屋台に並べられていたり、食材を選ぶザルをそのまま食べ物の上に置くというのがどうも受け付けなかった。
ただ、食べてみると味付けは日本人好みで悪くない。テレビを見ながらつまむのにはちょうど良い。
もしこれで当たっていたら食べ続ける事はなかったのだろうけど、意外と台湾の食べ物で当たる事はなかったので普通に食べるようになったのである。
そんな台湾で何を食べても特に当たらなかった私だが、一つだけ当たる物がある。
ウズラの卵である。
中華丼で一番好きなのがウズラの卵くらい好きなので、見かけると食べたくなっていたがこれだけは70%程の確率で猛烈に腹を下す。
何でだろうか?誰か教えて。
豆花(ドウファー)
豆花に対しては当初はスイーツ感が足りないという評価であり、スイーツとしては認めていなかった。個人的には大豆の香りが強いし、豆腐の兄弟みたいな位置づけであり中途半端なやつだったわけである。
しかし台湾では乳製品の値段が高く、豆乳を飲んだりと大豆製品と接する機会が日本よりも多かったせいだろうか、豆花もスイーツとして許せるようになっていたのである。
濃厚系洋菓子が好きだった私だが、さっぱり系スイーツも結構好きになったのはこいつのおかげだ。
美乃滋(メイナイズ)
美乃滋はマヨネーズの事。そして台湾のマヨネーズは甘い。最初食べた時はビックリしたし、マヨに甘さはいらんでしょって考えだったけど、タケノコサラダやサンドイッチの中の台湾マヨはいいアクセントだなと思えるようになった。
台湾では美乃滋という当て字だが、悪魔的に旨いのにカロリーが高いマヨは日本で
「魔世音図(マヨネーズ)」に改名すれば私のマヨ依存も抑えられると思う。
湯(タン)
湯(タン)は台湾ではスープの事。台湾のスープは「塩入れ忘れてますよ!」ってくらいやさしい味である。マジで!
台湾来たばかりの時は醤油を足して飲んでいた記憶があるし、漢字の通りお湯かと思ったくらいだ。でも今では不思議と普通に塩気を感じるようになったのは味覚が変化したからだろう。
これはありがたい味覚の変化である。
台湾では基本は薄味、甘さ控えめが好まれる。私は以前日本で家系ラーメン頼む時に味濃め、固め、油多めだったけど、今これを食べたらどう感じるのだろうか。
日本の皆さんも塩分控えめに。
と環境に対する適応能力を見せて来た私であるが、今でも台湾の食べ物で許せないものはある。
今度はそれを挙げて行こう。
台湾生活でも変わらない味覚と許せない事
米
台湾は低価格のお店は米がまずい所が結構多い。メインのおかずは美味しいのに米が欠けてたり、べっとりだったり、臭いなどの残念な感じである。米がまずいと全てが台無しと思うのは私だけだろうか。
日本にいる時はあまり気にしなかったけど、台湾に来て日本のコメの旨さに気付いたというのはある。
日本のコメはレベル高いよ。
スイーツに肉
台湾スイーツの中にはあんこにひき肉を混ぜたお菓子がある。甘党の私であるがポテチにチョコ系等の、甘い+しょっぱいが苦手なのだ。母が好意で日本から送ってくれた柿ピーチョコも私的にはナシだったので口の中でチョコを舐め切ってから柿ピーを食べていた。(それでも食べんのかよって話)
なのであんこに肉を入れるのは完全にアウト。食べ慣れて今では好きという日本人も多々いるが個人的にはナッシング!
雞腳
見た目がね。これを口に入れるのは鳥肌モノですわ。骨なしとかも売ってるけど頭の中でイメージしちゃうからやっぱり無理。ごめんなさい。
骨付き
台湾って何故か骨付きが大好き。大きく見えるから?骨の周りが美味しいから?知らんけど豚でも鶏でも鴨でもガチョウでも大体骨付き。しかも骨付きに肉を中華包丁でぶった切るから骨の破片が飛び散るのが最悪。
ごはん食べて骨の破片が「ガリっ!」とか(白いから気付かない)、骨無いだろうと思ってパイクーにかぶりついたら歯が折れそうになったりと本当にやめて欲しい。というか食べにくいんだよね。。。
でも台湾人は女子でもそんな骨付き肉を口の中でもぐもぐして綺麗に食べるからちょっと凄いなって思う。
というわけで台湾に来てからの味覚の変化でした~
それでは!