台湾で出産後1カ月に送る『彌月禮物』という文化によって肥えていく私。
台湾では子供が生まれて1カ月を『彌月』又は『滿月』と呼び、近い親族や友人、同僚などに『彌月禮物』という送りものをするという文化があります。
これの由来は以前の台湾では妊婦の定期健診なども無く、衛生状況も劣悪であり出産というのは母親に取っても死と隣り合わせとなる位の事であった為、無事出産を終え1カ月が経過した時にお祝いをしたのが始まりと言われています。
又、彌月禮物には色々種類があり一般的には男の子が生まれた場合は『油飯』を送ります。多くは鶏モモ肉と赤く染められた紅蛋というゆで卵が入っているようです。
油飯は昔から比較的に手に入りやすく、縁起が良いとされていたので油飯を送るのが根付いたとのことです。
日本人からすると油飯という名前は油ギトギトのような感じを受けますが、実際は日本でいうおこわみたいな食べ物なんですね。
女の子の場合は『彌月蛋糕』というケーキを送る事が多いです。これは『油飯』は日持ちしない事や、味覚の変化により油飯ではなくケーキを送るようになったと言われています。
しかし最近では男の子が生まれた場合でもケーキを送っても良いなどそこまで厳格なルールは無く、ケーキ以外ではクッキーなどのお菓子でも特に問題は無いようです。
我が家も男の子が生まれる予定なのですが、個人的に油飯よりもケーキ系を貰った方が嬉しい事からケーキか日本人ぽくどら焼きにでもしようかと考えています。
という訳で『彌月蛋糕』選びをしなくてはならないのですが、台湾には妊婦さんにお得なサービスがあるんです!
お店によって違いますが大体妊娠28週~出産後1カ月以内であれば『彌月試吃』呼ばれるケーキやクッキーなどの試食が出来るお店が多くあるんですね。
完全無料、100元程度(約360円)半額、3割引きなどお店の割引金額は様々ですが普段よりも安く食べれる事は間違いないですね。
そして私が甘党という事もあり、最近は週に1回程嫁が選んだお店の試食用のセットが家に届くわけなんです。
嬉しいですけど試食という割に量が多いので食べ過ぎてしまいます…
そんな『彌月試吃』の試食がどんなものかを紹介していきましょう。
まずは台中にある27 1/3という地域密着型のケーキ屋さんのです。
ここは150元(約540円)を支払うと『彌月試吃』のセットが貰えるというタイプでした。
中を見てみると結構沢山入っていますね。これはお得。
プリンを始め3種類のブッセはラズベリー、ミルク、タロイモ味、カステラのようなケーキはしっとりしていて舌ざわりも抜群の美味しさでした。
大満足ですね!
見た目はカラフルだけど、天然の色素でしっとりしていて美味しい。普通にまた買いに行こうと思うレベルでした。
続いてはこちら。こちらは郭元益と言うお店で日本橋にも出店しているというお店なんですね。
クッキーなども有名らしいですが、ロールケーキを選択。
結構高級感がありますね~
高そうな味のロールケーキでしたが、個人的にはもっとクリームどかんみたいなタイプが好きですね。って贅沢ですね。
最後は嫁が食べたかったらしく、こんなのが届いてました。
桃園か冷蔵で送ってくれるらしく、試食は一つ100元とのことですが送料が180元かかるらしく、それならと嫁が2つも買ってるし…
これはティラミス味で普通に美味しい。
ミルク味も一緒に届きましたけど、2人でこんなに食べれるんか?
スポンジ少な目タイプで意外とあっさりしていて食べやすい。
こんな感じで恐らく出産後1カ月までは甘い物には困らない我が家ですが、健康が心配。
コロナ豚とかコロナ太りとかいう単語を耳にする最近ですが、あと3カ月もこんな生活していたら試食豚になってしまいそう。
試食豚とかもはやただ食いしている卑しい生物みたいな印象なので、頑張って夜に運動しようと思います!