メディアでは語られない台湾の嫌な部分、在住者の視点から辛口に台湾を切る
【台湾で暮らして思う負の部分】
台湾に住み始めてもうすぐ3年が経とうとしている。知り合いの日本人は皆口を揃えて台湾は良い国と言うが、住んでいて初めて気づく台湾に嫌な部分を書いてみたいと思う。
台湾に住んでいる位だから基本的には好きだけど、良い部分だけを見ていても本当の好きとは言えない。嫌な部分も見て欲しい。
メディアに作り上げられた台湾と実際の台湾の違いは在住者にしかわからない。そんなありのままの台湾を語る事で海外生活を考えている方の参考に少しでもなればと思う。
・食文化の違い
・仕事上での葛藤
・生活上での悩み
【食文化】
台湾はグルメ天国などという方も多いが、食の平均的なレベルは日本の方が高いと思う。味付け、固さ、柔らかさなど、日本人からするとまずいと思ってしまう物も多くある。
・米
日本にいてあまり気付く事のなかった白飯の重要さ。店によるが、米が不味すぎてこんなにまずい米があるのかと思った事もある。
日本には当たり前に美味しいお米があるのでそのありがたみがわかりました。
・魚料理
おいしい魚を食べれる店が少ない。焼き魚を出してくれる店も少なく、刺身などはサーモン以外は合格点を付けれるのはほぼない。魚好きには辛いだろう。
台湾も島なのに、魚を食べる事が少ない事には少し驚いた。
・麺類
「こし」という概念が存在しないのだろう。天候が熱い国でもある台湾はずっと煮続けているといった料理が多く、麺は柔らかめなものがほとんど。ラーメン屋で固めを頼む方には耐えられない麺の固さである。
・味付け
八角の味なのかどこで食べても味付けは似たり寄ったりな事が多い。野菜炒めは塩とニンニク。その店ならではの特別な料理というのはあまりないのが現状。
総じて、スープの味は極限まで薄く、塩入れ忘れたかと思うほど。慣れるまでは物足りない人が多いのではないだろうか。
・デザート
甘い物に対してすごく敏感な台湾の方々。甘さ控えめが多く、おばあちゃんが好むような小豆などの健康的なデザートが多い。
洋菓子が好きな人は厳しい。カスタードや生クリームなどは日本とは少し違うと感じてしまう。日本では濃いというのが美味しいとされる事が多いが、台湾ではそうでは無くクリームなども薄い事が多い。
【仕事上での葛藤】
・利益重視、人材育成にはお金をかけないといったスタイルの経営者がほとんど。
手数料はいくらから話が始まる事が多く、人材に関しても使えなかったらクビみたいな事も多くあるらしい。
・ビジネスライクといったらそれまでだが、社員であっても会社の利益よりも自分のボーナスの為に動く人も多い。日本の会社はチームで戦う事が多いが、台湾は個人で戦うイメージである。
・将来の発展よりも目の前の金を重視する人が多い事から、日本人と考え方が根本的にズレる部分がある。
長期的な展望よりも、やってみて駄目なら過ぎ諦めるという考えだったり、今儲かる事が重要という考えも強い。
・日本文化を無駄に少しだけ理解している人が多く、新聞やニュースなどの偏った情報で日本人はこうだと自分の固定観念を変えられず面倒な人がいる。
・プライドが高いのか、出来ない事を出来ると言い張るイメージ。男性に多い。出来ないといったらクビにされると思っているのかもしれない。
・仕方がない事であるが、日本円に換算した場合は台湾で働く方の給料は安い。駐在員などは別として、一般的な台湾企業で働く場合は日本での所得の1/2~2/3になる。
【生活上での悩み】
・ゴキブリ天国
ゴキブリが人口よりも多いのではないだろうか。台中では道路を歩いていても普通に目にする。特に雨が降った後や薬を撒いた後などの遭遇率は高いので注意したい。ゴキブリ無理という人は住めない場所かもしれない。
・空気が悪い
とにかく空気が汚い。家の中の扇風機の羽根の部分が1カ月で汚れる。物を一日外に置いておいたらチリみたいのが溜まる。目に見えて空気が白く霞んでいる日がある。
・交通マナー
台北以外ではバイクでの移動がメイン。譲るといった精神が無い為、イライラさせられる部分は多い。人より車が優先という意識。
駐車スペースで、他の人が出るのを待っていたのに、開いた瞬間に割り込んで駐車しようとするようなマナーのかけらもない人も結構いる。
バスとタクシーの運転はかなり荒い。急ブレーキ当たり前。タクシーは夜めっちゃ飛ばすなどは普通である。
・マナーが浸透していない
人前でゲップを普通にする。恥ずかしい行為と思っていない人が多い。
初対面で家賃や収入を聞いてくる。
思った事をそのまま口に出すのが当たり前である。
女性でもムダ毛処理しない人が多い、出勤時は化粧をしない。
公共の場でも何でも大声で話す。
・外国製品が日本よりも高い
海外ブランド品を始め、日本の商品も日本よりも当然高い。ダイソーは49元(約180円)と2倍近い。
・道がでこぼこ
台湾では建物によって1階アーケード部分の高さが異なる。ここまでが自分の敷地といったような感じでわかりやすくしているのだろうが、歩く際には危険であり注意して欲しい。
・トイレが和式+紙を流せない
未だに和式トイレが多く、拭いた後の紙を専用のごみ箱に捨てなくてはいけない場所も多い。誰も得しない気持ち悪いスタイルなので、水道管を改善して早いところ紙は流せるようにして欲しい。
・台湾タイム
仕事以外の部分では気候が温かいせいか人間もゆったりしている。約束の時間に遅れたりは当たり前がと割り切った方が良い
【まとめ】
これを上回る位台湾は魅力のある国であり、どの国にも長所と短所は存在する。その事を理解した上で台湾という国をより好きになって頂けたらと思う。